こんにちは。
看護師の堀内 ゆいかです。
しつこい下痢や嘔吐を引き起こす感染性胃腸炎が全国的にチラチラと増えているようです。
感染性胃腸炎は例年、11月頃~2月にかけてがピーク。
ノロウイルスやロタウイルスが主な原因ですが、
今年は春先に冷え込んだ日が続いたことから、
5月になっても高い水準で推移しているのではないかというのです。
特に、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は、
脱水症状で重症化する恐れがあるので
手洗いの徹底、嘔吐物や便の適切な処理を心掛けなければなりません。
感染性胃腸炎は、ウイルスによるものと、
細菌によるものに大きく分けることができます。
ウイルス性胃腸炎は、便などのウイルスが手を介して
口から体内に入り、感染します。
主に冬から秋にかけて流行し、病原体としてはロタウイルスが有名です。
細菌性胃腸炎は、食べ物を介して起こり、食中毒と呼ばれます。
主に夏に流行し、病原体はカンピロバクター・サルモネラ・病原性大腸菌などです。
どちらとも下痢や腹痛が突然起こるのが特徴です。
特にウイルス性では水のような便がでます。
嘔吐も繰り返すため、脱水症状に注意が必要です。
細菌性では発熱を伴う事が多くあります。
●嘔吐・下痢が激しい時●
水分補給をこまめに行いましょう。
お茶や湯冷ましなどを少しずつこまめに飲ませましょう。
嘔吐で水分がとれないとき、下痢で脱水が激しい時は、
病院で点滴などの治療を受ける必要があることがあります。
●予防のために●
ウイルス性に対しては、手洗いをしっかり行うこと。
感染者との接触をさけること。
細菌性に対しては、手洗い、衛生的な調理器具を使用する。
加熱を十分に行うなど「食中毒の一般的な予防方法」を徹底することが大切です。